ネパール人のビザ相談

先日、企業の人事担当者の方から、来年度、ネパール人を採用したいとのことで、ビザ(在留資格)に関するご相談をいただきました。

採用予定のネパール人は、県内の大学に通っている留学生で、来年3月に卒業予定です。現在、同企業内にて、アルバイトをしています。

人柄が真面目で誠実なので、来年、正社員として採用したい。

どのような形で、ビザ申請をすればよろしいでしょうか?

との、ご相談でした。

 

在留資格は、「技術・人文知識・国際業務(技人国)で申請することになります。

ただし、注意点があります。

この在留資格で申請する場合、通常、「大学の専攻科目と業務内容の関連性」が要求されます!

大学で勉強したことと、入社後の仕事内容が、具体的に一致しないと、ビザ申請は許可されません。

今回のネパール人の大学の専攻は、「環境学部」でした。

なかなか厳しいです。

大学で学んだことを活かせる仕事って日本人でも見つけるのが難しいのが現状です。。。

 

しかし、例外もあります。

「通訳・翻訳業務・語学教師」に関しては、大学の専攻科目との関連性は不要です!

ただし、この場合も、入社後に、本当に、通訳や翻訳の仕事のみをする必要があります。

それ以外の仕事(特に、単純労働)をしていることが、後で判明すると、在留資格が取り消されてしまいます。。。

 

そのため、ビザ申請の際に、入国管理局は、当該会社の通訳・翻訳業務の「業務量」もチェックをします。

通訳・翻訳業務の量が少ないと、それ以外の業務時間は、許可された在留資格以外の仕事をするのでは。。。と邪推されてしまいます。

 

毎年、多くの外国人が、多額の留学費用を背負って、日本に留学に来ます。

彼らの夢は、卒業後、日本で働くことです!

しかし、入管業務の現実は、通常は、「大学の専攻科目と仕事内容の関連性」という壁があります。

このことを知らずに、日本に留学に来る外国人が、ほとんどです(涙)

日本に来る前に、現地の留学アドバイザーが、ビザ関係のことを理解していれば、このようなミスマッチは防げます。

国際行政書士として、日本で外国人のビザ相談を受けるだけでなく、現地の留学エージェントも含めて、根本的な解決に向けて活動できたらいいなと思います。

 

 

 

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