企業様からご依頼をいただき、4月に入社された新入社員向けに、「法務基礎」講座の講師をさせていただきました。
憲法、行政法、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法の講義を行いました。
刑事訴訟法の授業では、模擬裁判を体験していただきました。
テーマは、「赤ずきん裁判」です。
赤ずきんはオオカミに食べられた後、偶然、猟師に助けられます。その後、赤ずきんは、オオカミのお腹に石をつめます。その結果、井戸で水を飲もうとしたオオカミは、石の重みで井戸に落ちて溺死します。
赤ずきんは、殺人罪で起訴されてしまいます。
弁護人は、「赤ずきんは、オオカミに食べられた時のショックで心神喪失の状態であったため、正常な判断能力を欠いていた」として、赤ずきんの責任能力を争います。
検察側は、赤ずきんの供述の矛盾をついて、「赤ずきんは、本当は正常な判断ができており、心神喪失のフリをしているだけである」と争います。
新入社員の皆さんに、それぞれ、裁判官チーム、検察官チーム、弁護人チームに分かれてもらい、事案を検討していただきました。
新入社員ならではの創造的な発想で、予想以上に白熱した議論が展開されました!

