元技能実習生を採用する際の注意点

先日、企業の人事担当の方から、

「新規採用する予定の外国人が、元技能実習生なのですが、何か注意すべきことはありますでしょうか？」

との、ご質問をいただきました。

過去に、日本に技能実習で来ていた外国人を採用する場合、

ビザ申請は、やや難しくなります！

注意点①　技能実習「後」の、母国での職歴が必要

技能実習生は、日本で技術を学び、それを母国に持ち帰る義務があります。

そのため、母国へ帰国後、最低でも1年以上は（目安です）、技能実習と同一の職種で働かなければなりません。

そのため、技能実習後の、母国での同一職種の職歴を証明する必要があります。

注意点②　技能実習ビザ申請の際の経歴と、今回のビザ申請の「経歴の一致」

過去に技能実習ビザ申請をした際、外国の送り出し機関が、ビザ申請を通りやすくするために、

本人の学歴や職歴などを、勝手に変更している場合があります。

技能実習ビザ申請のデータ内容は、入管に残っています。

もし記載内容に整合性がないと、虚偽記載を疑われますので注意してください。

「留学生が、もし就職先が決まらないまま大学を卒業した場合、ビザは、どうなりますか？」

とのご質問も、いただきました。

留学生が、就職できないまま卒業した場合、

「留学ビザ」のままでは日本に居られません！

オーバーステイ（不法滞在）になってしまいます。

そのため、「特定活動ビザ」（就職活動を継続するためのビザ）に変更が必要です。

ビザ申請には、就職活動継続に対する大学の推薦状も必要です。

また、もし留学生に、日本在住の配偶者や子供がいる場合は、

「家族滞在ビザ」のままでは、オーバーステイ（不法滞在）になります！

配偶者や子供も、「特定活動ビザ」へ変更が必要になります。

ビザは、外国人の生活基盤であり生命線です。

日本での生活を夢見てやって来た外国人の方々を、しっかりサポートしていきたいと思います！

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